五橋文庫の「李朝の器 東五と崔在皓」

いよいよ今年の展示も今日が最後の日となりました。一年間ありがとうございました。

「李朝の器 東五と崔在皓」の展示最終日です。

李朝のやきものは日本人にはとてもなじみの深いものです。秀吉が朝鮮に二度出兵していますが、その時に沢山の陶工が日本に連れてこられました。薩摩焼、唐津焼、有田焼、上野焼、萩焼など九州山口には朝鮮のやきものをルーツにするものが沢山あります。その李朝のやきものを復興させた小林東五氏の粉青沙器には多くの観覧者が目を見張りました。所有者が使い少し古色の出たものもあり、こんな粉引で飲んでみたいと思わずつぶやかれました。室町時代中期15世紀から16世紀半ばまで造られた粉青沙器に代わり、李朝白磁の時代を迎えた李氏朝鮮王朝は江戸時代終わりまでの500年余の長い王朝でした。

東五の酒器

李朝白磁は、韓国から日本に来て15年になる崔在皓の造る壺と水滴や硯などを展示しています。

2階に上がると真っ白な白磁の世界に、一瞬ハッと立ち止ります。白い壁に白いやきものたちの世界です。白い色にこんなに沢山の種類があったのか!と気づかされます。儒教の国李朝では白を重んじていましたので、白い器を最高のものとして造りました。形はシンプルですが、研ぎ澄まされたものを観ることができます。

崔在皓の月壺

器は使って楽しむもの、そして使って育てるものです。美術館でガラス越しに観るだけでは物足らないと感じる方も多いことでしょう。可能なものは使いながら、感じていただけるように今後も企画できたらと思っています。

さて、年明けは「松林桂月 日本の四季」です。金蒔絵の硯箱や端渓の硯、そして、漢代の金印と共に文人好みの文房四宝を展示いたします。1月5日からの開館です。

 

 

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