「立春の新酒に祈願する五橋」 ※ 酒文化をまなぶ(1)※

明日は2月2日、節分だと言われても・・いつもと違う・・

なんだか腑に落ちなかったのですが、太陰太陽暦(旧暦)では24節気の行事を修正する年にあたるようで、なんと124年ぶりの事と聞きました。数字に弱く感覚で生きている私には旨く説明できませんが、天文学はすごい世界です。

「酒文化」について学び始めた五橋文庫の学芸員です。

人の営みには古くから酒にまつわる文化があると気づきました。

気付いたことをひとつづつ、まずは知りたい、知ることから始まる・・

新米学芸員にお付き合いくださいませ。

年初めは、「新酒」とは何?という素朴な質問から始めます。

酒井酒造の大番頭さんのお話から、新酒についてお話を聞きました。

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春とは名ばかりの厳しい寒さが続く二月です。しかし、この寒さが良質の酒を育みます。蔵の中には新酒の華やかな香りが漂い、連日新酒が搾り出されています。

ところで、何気なく口にする新酒という言葉ですが、新酒とはどういう酒を言うのでしょうか?

まず単純にはできたばかりの酒を新酒といいます。これは疑う余地のないところでしょう。

次に酒造年度による定義です。酒造業界では7月~翌年6月までの一年間を一酒造年度と定めています。この酒造年度を基準とすれば、当該酒造年度に醸される酒が新酒、それ以前の酒は古酒ということになります。さらに狭義ではこの中でも特に新米(秋に収穫され、梅雨を越さない米)で醸した酒が新酒であるとの定義もあります。江戸時代以降寒造りが主流となり、また酒を醸す蔵人の多くは農村の出身者であったため、秋に収穫された新米を使って新酒を醸すというのが自然の流れだったと言えるのかもしれません。

しかし最近では大手蔵を中心に四季醸造が行われるようになり、酒造年度を基準に新酒を定義するのは無理があるようです。一年中酒を造るわけですから当然、酒造年度末にも酒が搾られます。その時点では新酒ですが、一夜明けると年度代わりで古酒になってしまうというわけです。また7月に仕込みを始め、8月に搾った酒であっても、古米を使っていれば新酒であって新酒でないというややこしい話になってしまいます。

などと難しい話をしてみてもやっぱり新酒は新酒。口に含んだ時に「新酒らしさ」を感じるものが新酒でしょう。舌に刺激を感じさせるほどの新鮮さや、時に「荒い」と表現されることもある若々しさ。せっかくの新酒なのですから頭で理解するのではなく、舌で「らしさ」を感じてください。

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大番頭さんの「新酒」の説明は、感覚で生きている私にはとても分かりやすい。ありがとうございました。

つまり、昔ながらの酒造りならではの新酒の香りを味わうことができる「立春朝搾り」ということです。

明日は、「立春朝搾り」の新酒が発売されます。早朝から搾り始めた新酒の瓶詰めの様子は、毎年の恒例になり、例年販売店の方たちも加わってラベルを貼る様子が新聞記事に取り上げられてきました。

しかし、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、蔵元のスタッフのみで行います。新酒に家内安全・無病息災などを願う神事を行い出荷されていく様子は、また後日お知らせしたいと思います。

昨日の雨も上がり三寒四温を感じさせる日差しに、健康であることを願います。

 

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