「酒器Ⅰ」瀬戸焼 ~酒井酒造美術館・五橋文庫~

海棠の花

海棠の蕾が膨らみました。楊貴妃の目覚める朝です。酒井酒造美術館・五橋文庫は今日、開館5年目に入ります。あの日の朝も今朝と同じような快晴に恵まれました。朝日を浴びてお庭の海棠の花を愛でながら皆様をお迎えしたことを思い出します。

さて、春の展示は瀬戸焼・美濃焼・中国陶磁器です。中国大陸から伝わってきた文化は、日本の風土に育まれ日本人の感性によってさらに豊かに大きく生まれ変わってきました。

前回の展示では、六古窯のひとつ、古墳時代の須恵器をルーツにした備前焼を展示しました。今回の瀬戸焼も六古窯のひとつですが、鎌倉時代初期に始まる猿投(さなげ)窯の技法で始まり、施釉と高温焼成で造られたやきものです。中国陶磁の技術を取り入れ、鎌倉幕府と密接なかかわりを持ちながら、寺院や貴族、武士の調度品である壺・瓶子・水注などを中心に生産してきました。中でも鎌倉から室町時代のものを「古瀬戸」と呼んでいます。

釉には雑木の灰を原料にした灰釉と、灰釉に天然の酸化鉄を加えた鉄釉や、飴釉などが使われ、六古窯の中で唯一釉薬を施したのが瀬戸焼だったのです。

酒器Ⅰ

瀬戸焼

前川文嶺の描いた「嵐山観桜」双幅と共にお楽しみください。

 

 

 

 

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