酒器Ⅰ 「緑釉博山奩」 

酒井酒造美術館・五橋文庫の春の展示は、日本古来のやきものと、中国の陶磁器を並べています。日本には古くから大陸の文化が伝わってきています。前回の展示では、備前焼のルーツが朝鮮半島から伝わった須恵器であったことをお伝えしました。現代は明確な国境線が引かれていますが、古えには日本海を挟んで、人々の自由な交流が多くあったといいます。

その歴史を思えば、人々の交流が民間レベルで行われた古代に、大陸の文化に触れる機会は多くあったのではないかと思います。

緑釉博山奩

この緑釉博山奩(りょくゆうはくさんれん)は、漢代の酒を温める容器、温酒尊です。「神仙思想(しんせんしそう)」が流行した前漢時代には、その蓋に険しい山の姿で博山を表し、胴の模様には狩りをする様子が見られます。もともと青銅器で造られていたものをやきものでつくり、唐三彩のやきものと同じように明器としてお墓に納めていたのです。

一緒に並ぶ犬の俑(よう)と唐三彩盃、そして羽觴(うしょう)と言う盃にも漢代の歴史が見られます。

酒器Ⅰ

日本のやきもの、美濃焼や瀬戸焼と見比べながら、歴史に残る酒器をお楽しみください

 

 

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