酒井酒造美術館・五橋文庫

酒井酒造は明治4年(1871年)に錦川の伏流水に恵まれたこの地に蔵を構えました。

五橋の名が錦川にかかる五連の反り橋「錦帯橋」に由来するということは言うまでもありません。

錦帯橋の優美さを願い、心と心の架け橋にとの思いも込めて命名されました。

「五橋」の名が全国に広まったのは、昭和22年の春のことでした。

硬水仕込みが全盛の当時に、軟水仕込みによる全国新酒鑑評会第1位の獲得は、関係者の注目を集めるところとなりました。

以来、杜氏の研ぎ澄まされた感覚、たゆまぬ努力と技能の研鑚により、五橋は山口県の代表酒として山口県下はもちろん、全国の多くのお客様のご支援を頂いています。五橋は軟水仕込み特有のソフトで香り高い酒質を特徴にしています。

蔵元は、本来の日本酒が「よい米・よい水・よい技術(人)が1つになったとき、よい酒が醸される」という信念を持ち、「当たり前のことを当たり前にやる」という合言葉のもとにたゆまぬ努力で酒造りをしています。

その酒井酒造の3代当主酒井清は、昭和の時代に地道な酒造りをしながらも、書や水墨画を学び文化芸術に深い造詣を持っていました。3代が残した美術品には千利休や上村松園などの書画があり、多くの蒔絵の硯箱や印籠も残しています。

2017年3月19日錦帯橋近くに、5代当主酒井佑が3代の残したものと小林東五氏の寄贈品を合わせて、一般財団法人五橋文庫を創立しました。

5代は理事長として美術館運営を始め、継承する6代酒井秀希とともに「酒井酒造の美術館・五橋文庫」を岩国市の文化芸術に貢献できる施設に育てたいと活動しています。