イセヒカリの花と李朝宝城手粉引
稲穂満開
連日のお天気に、満開のイセヒカリの花は風にゆれ,アサガオの花ととてもお似合いです。
アサガオとイセヒカリの花
このアサガオの花は品の良い藍色、まだ柔らかな日差しの時間だけ咲きます。平成元年に伊勢神宮に生れたイセヒカリの稲穂は、一日おひさまの光をしっかり浴びて風に揺れています。物の本によると7日間くらいの間に受粉して結実するとか・・この秋に黄金色の稲穂が頭を垂れる姿が見れると良いのですが・・
李朝宝城粉引
さて、この粉引は、「李朝宝城粉引」と箱書きにあります。高麗王朝の後に約500年続いた李氏朝鮮(1392~1897)、その初期から中期にかけて、粉引・刷毛目・三島手といった粉青沙器と称されるやきものが盛んにつくられていました。全羅南道宝城(ポソン)で造られたとされるこの器もその時代を彷彿とさせる一つです。
儒教の国・李氏朝鮮では、白い色が気高く高貴な色として重んじられましたので、高麗のやきものに倣い、陶土に白い粘土を重ねて、白い器を造りました。長年使われてきた事と、時の流れが加わり良い色に育っています。
李朝の粉引・三島手・堅手盃・・
「酒器Ⅲ」粉青沙器の展示は、12月21日まで行います