米ぬかのはなし
山口県産米にこだわる酒井酒造では、蔵人たちが伊陸の田んぼで田植えを始める季節になりますが、初めて聞いた「ぬか」の話をご紹介します
いわゆる「ぬか」は、脱穀すると最初にできるぬか、米の一番表面の部分で少し茶色のぬかを「赤ぬか」と呼びます。これは、タケノコのあく抜き、ぬか漬け、稲を作る時の肥料などに使います。
さらに酒造には吟醸、大吟醸のように米を磨いてより中のデンプンを使うときに出てくるもの(米粉)を「中ぬか」や「白ぬか」という呼ぶそうです。
中ぬかはみりんなどの原料となり、白ぬかは米焼酎・ホワイトリカーの原料として、専門の業者の手によって新たな加工商品となって市場に出るそうです。
米粉でお菓子になったり、パンになったりすることは聞いていましたが、まさか、大吟醸をつくるために米を磨いてできた「白ぬか」が生み出すホワイトリカーがあるとは。
古来日本人の主食である米は、形を変えていろいろな活用がされているようです。全く捨てるところはない、という事でした。
桜の開花が始まるころになると、今年も五橋文庫の田んぼの準備が始まります。脱穀するほどの量は取れませんが、楽しみな時間ですので続けています。