李朝の器「東五と崔在皓」13日から
芸術の秋、いよいよ始まる!
韓国に渡って李朝の窯跡を訪ね、陶片に古の李朝を学んだ孤高の人ともいえる、陶芸家・小林東五。対馬で窯を築き沢山の作品を残し、今も多くの人をひきつけてやまない文人小林東五は、漢籍に親しむ日々を過ごしています。
一方、韓国から日本に渡来し、山口県周南市の静かな地に窯を構えて、古き良き時代の李朝の白磁をめざす若き陶芸家・崔在皓(チェ・ジェホ)。白磁の白い世界、余計なものをすべて削り落とす形状に李朝白磁を表現します。
2人の陶芸家の目指すものは、李氏朝鮮王朝(李朝)に生まれたやきものです。李朝のやきものは前半期に粉青沙器、後半期には白磁の世界が作られました。この李朝のやきものの世界を小林東五と崔在皓の2人の作家が五橋文庫につくりましたので、ぜひ、芸術の秋を観て、感じてみませんか。李朝の声が聴こえてくるようなそんな気がします。