京狩野派13世狩野永琳がいたってホント?

はい、本当です!
実は先日、京狩野派13世狩野永琳という人は本当にいましたか?という問い合わせがありましたので、確かにいました。作品も残っています。そして来春には「京狩野派13世狩野永琳」の展示を計画しているので、楽しみにお待ちくださいますように、とお伝えしました。

歴史の中で、記録が世に知られないまま埋もれていくことは意外に多いのかもしれません。
今回の五橋文庫の展示「画家・桑重儀一」も岩国市民がほとんど気が付かないで、時間だけが過ぎていました。家族が大切にしてきた記録は、公に発表されないと忘れられていくことになるという事に気づかされました。

多田焼に永琳の絵付け

永琳昨年の夏に「岩国藩の御用窯 多田焼」の展示をした際、復興多田焼2代目田村雲渓氏がまだ若い時に初代雲渓氏の壺に絵付けをしてもらうため、素焼きをした壺を持って大阪の太子町に住む13世狩野永琳氏を訪ねていたことを思い出されました。これがその壺です。2代目雲渓は傍らで墨の準備をし、永琳先生が絵を描かれるのを見ていたそうです。そして、岩国には「永琳会」という永琳の絵を愉しむ人たちの会があったそうです。現に永琳氏のご家族がおられますので、五橋文庫で来春の展示が企画されることに成りました。
来春、桜の咲くころには岩国錦帯橋近くの美術館、五橋文庫で京狩野派13世狩野永琳の世界にご案内できると思います。

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