深まりゆく秋、「日本篆刻の祖・独立性易禅師」in 五橋文庫
秋の深まりを朝夕の風に感じます。今朝の空には真っ白な羽のような雲が浮かび、やわらかな日差しにホッと心が和みます。
青い空に城山
五橋文庫のしだれ桜も落葉の季節に入りました。はらはらと舞い落ちる木の葉が、時の流れを告げているようです。朝にはあさがおが、昼にはひるがおが咲く五橋文庫も次第に秋の風情に包まれていきます。
朝顔
ひるがおの蕾
岩国の自慢のひとつですが、錦帯橋周辺はいつもきれいでゴミひとつ落ちていません。一年中、箒を持つ人の姿が見られます。お城が見下ろす横山一帯が公園のような風情を持っているのは、白壁の武家屋敷の通りをきれいにする人たちがいるからでもあります。感謝するばかりです。
明代の篆刻
江戸時代の初めころ、中国明から長崎に渡来した独立禅師もこのあたりを散策していたと思います。まだ、錦帯橋は架かっていませんでしたが、錦川河畔がふるさと西湖の景色に似ていると言っていますので、河畔を歩きながら懐かしく思っていたのだと思います。
その独立禅師が、篆刻の高い技術を持っていたことがわかる今回の展示。東京国立博物館からお借りした写真のデータを観ていただきたいと思います。名実ともに「日本篆刻の祖・独立性易禅師」です。