雲道人の「人生燭上花」

展示中の小林雲道人の「人生燭上花」の絵は、関雪の「桃源郷」の絵と重なって見えます。山の祠を抜けると、こんな世界がみえるかしら・・と

この絵の中に、李白の詩「人生燭上華・・」を賛に書いた雲道人は明治26年東京に生まれ、19歳で得度、22歳で天龍寺に入門。その後広島、鎌倉などに住み、40歳で再び京都へ。52歳の時、山口県湯田町に疎開し、後に山口市小鯖に雲庵を構え、生涯において漢籍・書画・篆刻などをし、その才能を発揮した人でした。

筆を重ねていきながら、心の中にある世界を描いていると、長子の小林東五氏はいわれます。禅を学んだ雲道人の世界には計り知れない深い世界が広がっているようです。勉強不足でうまく説明できませんが、この絵にも人を引き込む力を感じます。

やさしい色使いで、春をイメージさせ心地よい世界、いつか見たような世界、この絵に惹かれる方が何人もおられました。もし雲道人がこの場におられたら、お話を聞いてみたい・・と思

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