新芽が芽吹くヤマコウバシ

 やまこうばしの新芽

昨年秋からずっと葉っぱが茶色い枯葉になったままのヤマコウバシ。春になったらちゃんと新芽が出始めました。新芽を守るために葉をつけたまま冬を越すと聞いて、まさか?!と半信半疑でしたが、「まことやぁあ!」でした。
親が子を守る、あたりまえの事ですが、物言わぬヤマコウバシに教えられます。
今日は4月1日、新年度です。各所で新たなスタートの式典が行われていることでしょう。五橋文庫も気持ち新たに始まります。

今回の「発見!川下村からパリに翔んだ画家・桑重儀一」の作品とその生涯を紐解いた展示会は、おかげさまで皆様から好評をいただいております。アメリカ、フランス、スペイン、イタリア、ロシア、台湾、中国など東南アジアまでを描いてきたその絵画の数々は、目を見張るものがあります。パリから帰国した後は、自由学園で絵画の指導を続け、教壇に立ちながらも自身の西洋画への研究と技術を磨き、多くの作品を残してきました。絵の指導をした人の中には、北白川宮妃とその父尾張徳川家の徳川男爵もおられました。北白川宮妃は昭和天皇妃・香淳皇后の女官長も務められた方で、桑重画伯は「香淳皇后御養蚕」の謹画もされています。徳川男爵にはよく狩りに誘われており、狩りをする絵が絵皿に残ります。画伯の人柄が見えてくるような展示だと、初めての方にも喜んでいただいています。

錦帯橋の桜を見て、少しの時間桑重儀一の世界に触れてみてくださいませ。 館長

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