「酒器Ⅱ」~酒が文化をつなぐ~は6月5日から

「酒器Ⅰ」、春の展示は5月30日、今日までです。明日から展示替えをします。

次は夏の展示、「酒器Ⅱ」~酒が文化をつなぐ~は、冷酒にピッタリの磁器の器をご紹介いたします。

酒器Ⅱ

日本の磁器のやきものの歴史は、秀吉が朝鮮に出兵した文禄・慶長の役で、多くの朝鮮の陶工を連れ帰ったことに始まります。陶工・李参平が有田の泉山に磁器の粘土を見つけたことから、有田焼・伊万里焼・鍋島焼が始まりました。李朝白磁の白い器に青呉須や色絵の具を使い、日本人固有の絵付けを施した有田の赤絵は、加賀で九谷焼をも生みだしていきました。

古くから日本人は大陸からの文化を学んできました。学び、真似る、そして新たな文化を生み出す。日本の風土に育まれ、日本人の感性によって次々と美しいやきものを造ってきています。NHKの大河ドラマでも出てくるようですが、幕末頃にはヨーロッパで行われたパリ万博などで紹介された薩摩焼や鍋島・有田・伊万里焼などの美しさは、多くの人々の注目を浴びたようです。

6月5日からの展示では、古伊万里や初期柿右衛門、鍋島焼、そして鍋島藩の赤絵付を任されていた今泉今右衛門、14代の作品を展示いたします。

酒井酒造美術館・五橋文庫

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