銅印ってなに?in五橋文庫

銅印

銅印は、言葉通りの銅で作られた鋳造印で、漢代に多く作られたようです。秦の始皇帝の時代にできた印綬(いんじゅ)という制度は、身分の証明を明らかにするために印章、つまりハンコを臣下に持たせることから始まりました。印章には穴をあけ、そこにそれぞれ身分によって色の違う紐を通し、腰にぶら下げ常時身につけておくという、今でいえば携帯ストラップのような印章だったのです。皇帝からの命令を伝える文章には書いた人の印章を押印して、間違いのないものであることを証明していたのです。現代も大事な文書には必ず印鑑を押印するのと同じ仕組みです。私たちは紀元前の仕組みを踏襲しているのですから、この歴史はすごいことですね。

その銅印の印面や印影をみますと、それは高い技術があったように思われます。今回展示のものがすべて漢代のものかどうかは調査中ですが、漢代の爵位であった「関内侯印」という印影には注目するところであり、今後も調査が必要と思う五橋文庫です。

第10回展チラシ表

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