今年も始まりました!篆刻体験
いよいよ始まりました!
岩国のワークショップ「篆刻体験」です。
保育園の子供から、80代の方まで、篆書体の文字を石に刻みます。篆書体は秦の始皇帝が作った文字の形です。この篆書体から行書体、草書体、楷書体が生まれましたので、漢字の原点でもあります。そのためでしょうか、現在はその変わらない形を実印の文字として使われています。
篆書体という文字の形で彫るから篆刻と呼ばれます。名前や役職を彫る、いわゆるハンコとしての印の歴史は古く始皇帝の時代にもありましたが、その頃はまだ篆刻という言葉はありませんでした。
中国元の終わりに彫りやすい石が見つかり、プロの職人でなくても彫ることができるようになり、その後、教養のある文人たちが自分の言葉を、篆書体に置き換えて自分で彫るという文化が生まれていきました。次第に芸術性も高くなり、石もいろいろな種類のものが見つかり、楽しむ世界が生まれてたのです。錦帯橋ゆかりの独立性易禅師が日本に伝えた人として「日本篆刻の祖」と言われています。岩国には医師として4回招かれてきた独立禅師は、沢山の書画とその落款印を残していきました。現在、岩国徴古館に4顆の印が展示されていますので、ぜひご覧くださいませ。
篆刻体験が岩国で行われるようになったのは、8年位前からですが、一昨年から山口県と岩国市の応援をいただき、今年が3回目の篆刻体験のワークショップです。是非この機会に体験してみてください。主催は岩国篆刻会で、会の有志たちが「チーム独立」としてお手伝いしています。
背中にロゴの入った赤いシャツを着たグループです。 館長