篆刻、ボクは愉しみたい!

篆刻との出会いは小学4年生のとき。母に連れられて岩国横山にある吉川史料館の長屋の一角にある「御駕籠部屋ギャラリー」に来ました。篆刻作品の展示をしている中で、石を彫って印を作る体験教室が行われており、「篆刻」?なんて読むのかもわからない文字、そして何をするのかも知らなかったのです。自分の名前の一字を篆書体にして、石に書き込んだものを彫った、それは案外うまくできて、ちょっと面白いかなと思ったようでした。

2年後、文化庁の伝統文化親子教室の事業として「岩国子供てんこく教室」の募集チラシが学校で配られた小学6年の時、第一期生として申し込んでくれて再会を喜びました。今回は自分で印稿を作り、自分のデザインで1㎝角に名前の印、3㎝角の石に四字熟語を彫ったのです。「花鳥風月」は結構気に入った印になり、岩国市民会館での発表会で展示し、大人たちを驚かしたのです。子供たちののびのびした作品に、明日への希望を見ました。

この子がいつの間にか今年高校1年生。7㎝角に「自由奔放」を彫りたいと五橋文庫にやってきました。ちょっと会わない間に大きくなって!見上げる若者になっていました。印稿作りで内容通りのデザインにチャレンジしています。(頼もしい)

この印は「詩酒生涯」、小林東五氏が五橋文庫開館記念に彫って下さった印です。父雲道人翁と東五氏の中には、漢詩を詠む世界があります。その所蔵されてきたものは漢籍に造詣が深く、篆刻印についても親しんでおられます。

10月からの展示は「錦帯橋ゆかりの独立性易禅師の書と篆刻」です。 館長

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