賀正 酒井酒造美術館・五橋文庫 

あけましておめでとうございます。

酒井酒造美術館・五橋文庫

2021年、酒井酒造美術館・五橋文庫は、ラッキーナンバー「5」からのスタートです。

今年から、開館時間を9時~17時、休館日は毎週水曜日と致します。もちろん展示替えに際しましての臨時休館などは、その都度ホームページなどにてお知らせ致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

新年の企画は、「海揚りの備前焼」と題して備前焼を展示しました。

日本のやきものは縄文土器から弥生土器を経て、朝鮮半島から伝わった須恵器により高温で焼きしめる時代を迎えました。そして、岡山県伊部の土を使って造る備前焼は、日用雑器から美を追求する茶湯の世界にまで技術を磨いていきました。室町時代には「落としても割れない」という評判の擂鉢は、その形に工夫がされ大量生産のできる焼き方も行われるようになっていました。

海揚り擂鉢

北前船により瀬戸内海から日本海への流通経路は、やきものだけでなく多くの物品と文化の交流を起しています。豊かな交流によって育まれた世界をお楽しみください。

また今回から、「酒井酒造の酒文化、その歴史と営み」のコーナーが新たに加わりました。酒井酒造の造る酒「五橋」のファンの皆様、大変お待たせ致しました。明治4年創業の酒井酒造の歴史を少しずつ紐解いてまいりますので、お楽しみいただけたらと思います。

酒井酒造㈱「五橋醸造元」

今回は、3代当主の時代、昭和22年に「五橋」が全国新酒鑑評会にて軟水仕込みで全国1位となった資料を展示しました。そして、その年の12月1日~5日まで昭和天皇陛下が山口縣を行幸されました。その時の献上品に「五橋」がなりましたことも一緒に展示しています。懐かしい写真と共にご観覧ください。

当館は、酒井酒造美術館・(一財)五橋文庫として、美術館活動を行ってまいります。

また3代当主も書・画に親しみ、芸術にも造詣が深い人だったようで、篆刻印を沢山所蔵しておりますので、今後も「五橋文庫のワークショップ・篆刻体験」は続きます。篆刻印を彫ってみたい方は、ホームページの篆刻体験のコーナー、またはお電話にて事前にお申し込みくださいますようお願い申し上げます。

新型コロナウイルス対策をしながら、美術鑑賞と篆刻体験のできる運営を行ってまいります。

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